LDH、およびランペ沼落ちブログ

流行に乗って、自分の短いLDH歴をまとめてみようと思う。いわゆる沼落ちブログである。

LDHとの出会いは2017年にHuluで配信されたシチュエーションコメディ「漫画みたいにいかない。」だった。

私はお笑いの東京03が好きで、このドラマにレギュラーで出演していたのが三代目J SOUL BROTHERS山下健二郎さんである。それまで私の中のEXILE一族といえば肌が黒くいかつめという随分古い固定イメージから更新されておらず、健二郎さんがEXILE一族の人だとは全く気付いていなかった。三代目JSBも曲を聴けば聴いたことがあると気づく程度で、ドラマの中の健二郎さんは標準語でちょっと抜けたところはあるが愛嬌のある面白いお兄ちゃんといった感じで普通に役者さんだと思っていた。

ドラマの中でみんなで軽くダンスをするシーンがあり、その時の振り付けを健二郎さんが担当していて初めて踊る人だと知り「こういうタイプのEXILEの人もいるんだな(当時はざっくりまとめてEXILEの人だと思ってた)」とぼんやり思ったことを覚えている。後の舞台化で東京03の口から「(舞台では)健二郎くん目当てのお客さんが多くて自分たちが芝居をしていても客が健二郎くんばっかり観てた!」と聞いて「へぇ。人気のある人なんだなぁ」と認識したくらい(あくまで私の推しは東京03なので)の興味の薄さだった。そこからなぜLDHの沼に足を踏み入れたかといえばハイローである。

そもそも私は洋画沼の住人でTLで度々ハイローを熱く語るフォロワーを見てきた。確か「 DTC-湯けむり純情篇-from HiGH&LOW」公開のタイミングだったと思う。

ハイロー好きのフォロワーがTLでハイローの面白さを再び語り始めた。2018年の9月。私はおっさんずラブにハマっていた。牧を繊細に演じる林遣都くんがボンネットに乗っている写真は何度かTLで見かけていたし「漫画みたいにいかない。」の健二郎さんも出ているらしい。TLのハイロー好きの叫びは断片的な上、略語が多く「ザム…とは…?」とまずは用語を理解するところから始めなければならなかった。

根っからのヲタクなので検索してしまえば答えにたどり着くまでは早く、ハイローは映画の前にドラマがあること。ハイローの映画は一本ではなくシリーズ。演者はEXILEの人たちと役者さんが混じってる。チームなんかいっぱいある。登場人物めっちゃいる。ナレーションで解説してくれるから初心者でも大丈夫。というだいたいの情報を得、とりあえずYouTubeで各チームの動画を見始めた。

これは面白そうだぞ…?Huluに再び入り直し、フォロワーからの助言で「とりあえずザムを観てチームや登場人物を把握してからドラマ版を観ると分かりやすいですよ」に習い「HiGH&LOW THE MOVIE」 通称ザムを見始めた。(現在はNetflixでも配信しています)

「なにこれ???なんか分からないけどおもしれー!!!」
2015年に公開された「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(通称マッマFR)の時にもTLでハイローをやたらオススメされたけど、そういうことね!?完全にこっち側の映画だ!

わかりやすいストーリー、迫力あるアクション、なんか全体的に景気がよくて力業な感じ。観た後の爽快感。これは新しいエンタメだ!と思った。見事にハイローにハマった私はザムからドラマ版へ行き、履修のためにしばらくハイローを摂取する日々を送ることになる。

最初に気になったのはダンさん。「漫画みたいにいかない。」では標準語だったので、関西弁の健二郎さんが新鮮で、お調子者だけど心は熱い関西人の兄ちゃんキャラは「漫画みたいにいかない。」のキャラとは全く違った魅力があった。あと単純にダンさんが夢に出て来て「え…?これってもしかして…恋…?」と勝手に意識しちゃったせいもある。(わかりやすい)山王連合会のヤマトとナオミの喧嘩ップルも大好きだし、RUDE BOYSのスモーキーの儚さも好きだった。達磨は日向の狂気がドツボだったし、鬼邪高は村山さんに落ちない人いる???ってくらいの魅力しかないキャラ。そして轟。前田公輝くんは「戦国鍋TV」で知っていたので「こんなに美しかったっけ…?影があって屈折してて好き…」となった。

ハイローは全員主役と銘打ってるだけに個性が強くてそれぞれの魅力がありハイローを履修するうちに箱推しのようにみんな好きになった。ただしこの時点で私はまだLDHという事務所名も知らなかったしハイローのどこからどこまでがLDH所属なのかも知らず、まだハイロー沼に足を突っ込んではいてもLDH沼にはいない。ハイローはきっかけに過ぎなかった。LDH沼に落ちたのは「HiGH&LOW THE WORST 」である。そう、前置き長かったけど、私もご多分に漏れずザワからのLDH沼入りです。

それまでハイローは配信で観てはいたけど映画館で作品を観たことはなかった。2019年9月。奇しくも初めてハイローシリーズを見始めてからちょうど一年後にハイローの新作スピンオフが上映される事を知る。TLはまたしてもハイローで賑わった。この祭り、参加するっきゃねぇ!!!私は村山と轟が出るらしいというざっくりした情報だけでドラマ「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O」(通称ザワオ/エピゼロ)を見始めた。

ん?新キャラが多すぎる…。屋上でいつも悩んでる子は新人の若手俳優さんかな?お顔が綺麗だな。田舎に住んでる子、演技上手いな。そのわりに出番少ないね…?轟と一緒にいた子たちこんな感じだっけ?後に推しとなるTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーたちの初見の印象である。村山と轟を目当てに観ていたので正直、新キャラの多さに戸惑っていた。ただハイロー好きとしては村山さんの言動からハイローシリーズのアナザストーリーのように時系列を裏側から楽しめたし、轟は美を極めていたし、治安の悪さも居心地がいい。何より村山と轟が熱い!!(好き)派手なアクションこそ少なめだったけど、泰清コンビやいつも屋上で悩んでいる高城司と田舎に住んでる花岡楓士雄のタイマンは「お、ちゃんとハイローだ!」と思ったりした。

そしてとうとう人生を変えた「HiGH&LOW THE WORST」(通称ザワ)を観ることとなる。

ざっくりした情報しか頭に入れてなかったので花岡楓士雄が主役と知って「あ、そういやポスターにもデッカく出てたな」とようやく気づいた。(ずっと村山と轟ばかり見てたので…)ザワはそれまでのハイローシリーズとは違いストーリーがしっかりしていて破綻がなかった。(ハイローの力業はそれはそれで好き)脚本にコラボしているTHE WORSTの作者である高橋ヒロシ先生が参加していると知り納得である。ストーリーにツッコミどころが多いと作品を観る上で映画の世界から現実に戻されてしまうから、その分、ザワは観ている間中ずっと映画の中に入ることが出来た。

オープニングから心を掴まれる演出と音楽。村山と轟の息を飲むタイマン。幼なじみたちの友情。魅力的なキャラたち。鳳仙学園との臨場感のあるアクション。どのシーンも見逃せないシーンばかりで脳が追いつかない。まだ足りねぇ!もっと観たい!私は映画館に通ってザワを浴びる日々を送ることとなった。

洋画沼にいると同じ作品に何度も通う事はわりと普通で、音響の良い映画館やスクリーンが大きい映画館など行ける範囲で色んな映画館でザワを観た。ザワが公開する少し前、私は友人と「おっさんずラブ DEAD or ALIVE」の応援上映にハマっていた。ペンライトを持ちスクリーンの登場人物に声援を送る楽しいイベント。ザワはこの応援上映をよくやっていた。ペンライトで本編に登場するキュウリを模して緑に光らせたり、思い思いのツッコミやらキャラへの愛を叫ぶ。見知らぬ人たちが同じ作品を同時に観て共有する楽しさは中毒性があり、おっさんずラブ応援上映に一緒に行っていた友人(ハイロー未履修)をザワで落とし共に応援上映にも通った。ザワは日々の活力となり元気の源。友人と私の間ではザワを観ることを作中に出て来るドラッグになぞらえ「レッドラムを浴びる」と呼んでいた。(物騒)なお、通算で12回レッドラムを浴びた。

出演者として花岡楓士雄役の川村壱馬くん、高城司役の吉野北人くんを知ったもののうっすらEXILE一族の人らしい?くらいの認識で、私の中ではあくまで花岡楓士雄と高城司でしかなかった。(余談だが、楓士雄のあまりのアクションのキレの良さに最初はボーカルではなくパフォーマーだと思っていた)

THE RAMPAGE(通称ランペ)との出会いは主題歌の「SWAG&PRIDE」のMVだ。

初めて観たのはザワの上映がぼちぼち減り始めた頃だったと思う。まずMVの中にいるはずの楓士雄がいない。代わりになんかアンニュイな色気のある子がマイクを抱えてる。もしかして、これが…?楓士雄の中の人なの???私が知ってる楓士雄は明るく無邪気で人懐こい単純でちょっとおバカな元気キャラ。脳がバグる。嘘だろ…?演技凄くない???そういやザワオのオマケで放送されたバスツアーの時も物静かで控えめな感じだった…。高城司はすぐ見つけたものの「うわ、深窓の美少年…」と印象が違い、辻と芝マンは髪型や髪色が違っていたので見分けるまで時間が掛かった。

ザワにハマってから私はハイローシリーズの再履修とEXILE一族の勉強を始めた。ヲタクだからハマればとことん調べるし知識の吸収も早い。EXILE一族を認識してから観るとハイローは別の楽しさが増えた。各チームのテーマソングは全て一族の誰かしらの曲だったし、グループ内でキャラとして闘ってる構図を知る。これ各グループのファンの人からしたら面白すぎだな??ここでようやく小林直己さんは三代目JSBパフォーマーでありジャパンアクションクラブとかの人じゃないんだ!?と気づく。そしてハイローのアルバムをサブスクでダウンロードし、ザワも挿入歌を調べダウンロードを始めた。

この頃は轟のテーマソング「Ain't Afraid To Die」

と鳳仙学園のテーマソング「Top Down」

がドツボで、EXILE THE SECONDというグループもあるのか、と知った。

さて、ここからなぜランペの楽曲に興味を持ったのかといえばザワ公開とほぼ同時期に発売されたランペのセカンドアルバム「THE RIOT」である。サブスクとは便利なもので興味が湧けばとりあえず聴ける。「SWAG&PRIDE」は作品世界には合っていたもののそこまでツボを擽られず、ザワだから好きという程度だったのが「THE RIOT」は色んなタイプの曲があった。

中でも全編英語歌詞の「All day」

「Nobody」の洋楽のような聴き心地の良さ、

色気のある「So good」の流れに心臓を鷲掴みにされた。何これ?こんな曲もやるの?凄い好きなんだけど!?そしてランペを聴き始めたと知ったフォロワーから「「WELCOME 2 PARADISE」のMVは初心者にぴったりだと思います!」とオススメされ他のMVも漁り始めることに。

更にファーストアルバム「THE RAMPAGE」を聴き始めた。ゴリゴリHIPHOPは未知の世界で最初は抵抗があったものの、聴き始めるとめっちゃくちゃ格好良いし内から力が沸いてきて自分が強くなった気がする。まるでハイローを観ている時の自分のようだ。

ザワを観てからここまでで約2ヶ月の話である。じわじわハマり始めてるなぁという自覚があったものの、まだLDHのサービスには手を出していなかった。そこへとんでもない情報が舞い込む。

壱馬くんの事務所ブログに轟役の前田公輝くんと小田島有剣役の塩野瑛久さんが登場しているというではないか!?

Ramen | 川村壱馬 BLOG (2019.11.14)
https://m.tribe-m.jp/diary/detail?id=295844&table_type=1&comng_id=420&group_id=145&before=

「べ、別にランペにハマったわけじゃないからね…!二人のオフ写真が見たいだけなんだから!」と心で言い訳をし、事務所のブログサービスEXILE TRIBE mobileに加入。「せっかく入ったし勿体ないから見るだけなんだからね!!」と他のメンバーのブログも読むように。後に推しとなる”やましょーさん”こと山本彰吾さんのブログ内ラジオ「やましょ~の作業用BGMにでもどうぞ。」(通称 山活)を聴くきっかけは「THE RIOT」全曲解説回だった。↓

やましょ~のTHE RIOTを聴く前の解説でもどうぞ。アルバム発売記念回(2019.10.30)

https://m.tribe-m.jp/diary/detail?id=294374&table_type=1&comng_id=426&group_id=151&before=

時を同じくしてLDH TV(現CL)にも「キャスとか見たいだけなんだから!!」と加入。その当時は確かEXILE chにも加入しないとアーカイブが見られなかったのでこちらも加入…と転がり落ちるように色んなサービスに加入したがファンクラブにだけはまだ手を出さなかった。謎の抵抗である。

サブスクだけじゃなくライブも観たくなりライブ映像が収録されたアルバムも手に入れた。ランペの迫力あるパフォーマンスと高い歌唱力に心惹かれ、いつかライブを生で観たいな!でもツアーのチケットは売り切れてるし…来年かな?と心を落ち着かせていた。

12月上旬。友人とよみうりランドとザワのコラボ「Road to HiGH&LOW THE WORST in YOMIURILAND」へ行くことになった。

久々に会った友人はいつの間にか村山の女になっていた。その頃の私はランペのメンバーはようやく覚えたけどメンバーの関係性はまだよく知らず、友人が「映画館で話してるのが聞こえたんだけど辻と芝マンて中の人も幼なじみなんだって」と言ったのを「へぇ!そうなんだ!知らなかった!」と驚いたのを覚えている。私は鬼邪高リスペクトでスカジャンを持参しAR機能で撮影出来るブースを回ったり、展示物や衣装に興奮し友人と共にずっとハシャいでいた。

2019年12月26日。横浜アリーナにて「THE RAMPAGE × HiGH&LOW THE WORST コラボイベント」が行われた。

私と友人はライブビューイングで参加し、生では観られなかったものの鳳仙学園のメンバーのゲスト参加やランペのライブもありずっと楽しかった。
そしてランペ沼入りの決定的瞬間が訪れる。
さいたまスーパーアリーナで追加公演決定!」
嘘、マジで!?そんなすぐランペのライブ観られるの!?ライビュの帰り、興奮覚めやらぬままファミレスに入った私は友人に「ランペのライブ行く!!!ファンクラブに入るわ!!!」と叫び(迷惑)その場で入会。友人も「楽しそうだから私も行きたい」と言ってくれた。「これが沼に陥落したってことなんだな…」と清いくらい心から実感した瞬間だった。

年が明け、2020年 1月。LDHに詳しい別沼の友人と久々に会う事になり、池袋の中華食べ放題でたらふく食べながらEXILEの成り立ちや歴史、LDHの事業展開、友達の推しであるEXILE THE SECONDのメンバーの紆余曲折、DOBERMAN INFINITYの楽曲の良さなど様々な特別講義を受けることになる。恥ずかしながらここで初めて「LDH」を知る。(ラブドリームハピネスの略と知った時は正直、仰け反った)友人に連れられLDHの聖地中目黒ツアーにも同行。中目黒はLDHに占拠されている事を知った。(友人は劇団EXILEの「勇者のために鐘は鳴る」を観るために上京していたのでそのまま見送った)

2月。念願だったさいたまスーパーアリーナのチケットはご用意されたもののコロナで中止となった。ランペのRMPGツアー中止直前の公演が偶然にも私の誕生日で、メンバー全員が集まってニコニコ笑う日付入りの写真がまぶしかった。自粛期間に突入しライブには行けないものの少しずつランペメンバーのそれぞれのキャラや関係性も分かり、よりランペ箱推しになっていった。人数が多い分、関係性を知るとさらに楽しい。メンバーが企画したインスタライブ「スタライホーミーズ」やAbemaTVの「シブザイル」もLDHをより深く知るきっかけになったと思う。コロナ禍で会えなくなった友人は、正月休みに「HiGH&LOW RED RAIN」を観たのをきっかけに村山の女から雨宮広斗の女になり三代目推しに進化してしていた。まだLDH初心者の我々には気軽に色んなグループのライブが観られるLIVE ONLINEは有り難く、互いの推しのライブを観ては感想を言い合い、気づけばEXILE一族全員の顔と名前が一致するまでに成長していた。

そして2021年。LDHの止まっていた時間がようやく動き出す。ライブが再開されEXILE一族総出演のライブツアー「RISING SUN TO THE WORLD」が始まったのだ。私は友人と共に東京公演に参加した。湧き上がる興奮。みんな生きてる!動いてる!歌ってる!踊ってる!当たり前に観られると思っていた生のライブが当たり前じゃなくなり、この場にいられる奇跡に喜んだ。正直、興奮しすぎて記憶はあまりないがライブが出来ない間に作られたランペの「SILVER RAIN」のパフォーマンスに鳥肌が立ち泣いたのを覚えている。

SILVER RAINとはライブの照明からインスピレーションを得た造語。その光の雨をようやく浴びたランペたちは神々しさえあり、私は今それを観ているんだ…と感動で震えた。あの瞬間を私は一生忘れないと思う。

と、ここまで書いてすでに7000文字を超えてしまった…。これが私のLDHとの出会いから生のLDHに会うまでのざっくりした記録です!ランペ最高!LDH最高!


※一部記憶違いがあったので時系列を訂正しました。(2021.08.10)